BOND大学MBAの授業紹介 ★Marketing Management(マーケティングマネジメント)
コロ助はBOND-BBT MBAの卒業生です。
コロ助が受講したBOND-BBT MBAの授業内容を紹介します。これからBOND-BBT MBAへの挑戦を考えている人の参考になればと思います。なお現在では授業内容が変わっているかもしれませんのでご注意ください。今回はMarketing Managementの授業を紹介します。
目次
Marketing Management
BOND-BBT MBAに入学した学生が最初に受講することを推奨される授業です。
基本はオンラインの授業で、AirCampusというオンライン上のシステムを使って授業を行います。このAirCampusはBBTが開発した優れたシステムで、学生はこのシステムを使って授業のビデオを見たり掲示板上でディスカッションを行います。iPhoneやAndroid用にアプリもありますし、アプリ上に授業のビデオをあらかじめダウンロードしておけばwi-fiのない電車の中で視聴することもできます。
講師は平久保仲人先生。ニューヨーク州立大学ブルックリン校の先生で、非常勤としてBOND-BBT MBAプログラムでも教鞭をとっています。平久保先生は高校を中退しアメリカに移住、その後現地で大学に入りMBAまで取ったツワモノです。
授業のTopicは1週間ごとに変わります。
Week 1: ビジネスマーケティング
Week 2: STP (セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)
Week 3: 消費者行動
Week 4: プロダクト戦略
Week 5: ブランド戦略
Week 6: 価格戦略
Week 7: 流通戦略
Week 8: プロモーション戦略
Week 9: 固定観念
Week 10-11: フリーディスカッション
それぞれのトピックを1週間ごとに議論していきます。それぞれのトピックについて、1週間でビデオ講義を受講し、ディスカッションを行います。
オンラインで授業のビデオを視聴
AirCampus上で各テーマごとに約1時間の授業のビデオを視聴します。平久保先生がビデオの中で熱血講義を行います。コロ助は平久保先生の授業が大好きでした。
オンライン授業のよいところはいつでもどこでも何度でも授業を見れること。座学で教室で受ける授業よりもはるかに効率的です。
ディスカッション
毎週出る議題に対して、AirCampus上の掲示板に学生1人につき毎週最低1回はスレッドを立てます。
例を挙げると、Week 6の価格戦略では「価格戦略に関して、実際の成功事例あるいは失敗事例を挙げ、分析してください」というような各週のトピックに合わせた議題が提示されます。実際の企業が行っている価格戦略についてまとめ、掲示板に書き込みます。
スレッドを立てる際に文字数制限はありませんが、大体2000~5000字くらいが平均だと思います。
例えば「プロ野球の観戦チケットの価格戦略について分析しました」として各球団が行っている観戦チケットの価格設定(大人とこどもで価格を分けていたり、ファンクラブ会員価格があったり、席によって価格が違ったり、カード別に価格設定をしたり・・・など)を調査し、どのような意図でそのような価格設定にしたのかを分析していきます。
価格は単に原価+利益で決められるのではなく、マーケティング上の意図をもって設定されていることを学びます。
これに対して他の学生がコメントをしていきます。「楽天イーグルスのダイナミックプライシングについてはどうだ?」「年間シートの価格設定はどのように考えるべきか?」といった感じです。
こうして「自身のトピックを立てる」「自身のトピックへの他の学生からのコメントに返信する」「他の学生の立てたスレッドにコメントする」ということを1週間繰り返していきます。
また、上記の1週間のサイクルとは別に以下の課題があります。
中間試験
中間試験(クイズ)が2回ありました。オンラインでの選択問題方式で、教科書や講義で出てきた理論を覚えているかチェックされます。
オンラインでのテストなのでもちろん教科書等を見ながら回答できますが、回答時間が短く(1問〇秒!など)いちいち教科書を開いている暇はありません。
バーチャルクラス
基本的に毎週の講義は録画された講義を見るスタイルですが、何度かバーチャルクラスというリアルタイムの授業があります。ニューヨーク在住の平久保先生とAirCampus上のシステムでつなぎ授業を行います。
コロ助が授業を受けたときはニューヨークは大雪が降っており、寒そうにしている平久保先生が印象的でした。
リアルタイムの授業なので、平久保先生に質問したいことがあれば直接この場で聞くこともできます。
グループワーク
第2週目くらいまでに4~5人のグループを組み、2か月くらいかけて課題に取り組みます。
グループの組み方は自由です。仲の良いクラスメイトと組んでもよいですし、AirCampus上の掲示板でメンバー募集を呼び掛けてもかまいません。
課題は期によってさまざまだと思います。コロ助たちのころは「〇〇万円を予算として、具体的な新規ビジネスプランを策定せよ」というものでした。これを2万字のレポートにして提出します。
当然マーケティングの授業なので、授業で習った内容を踏まえてビジネスプランを作ります。どんな商品やサービスを売るのか。ターゲット顧客はどんな人たちか。どこでビジネスをやるのか。いくらで売るのか。どうやってプロモーションするのか。差別化要因は何か。利益は出るのか。などを盛り込んでいきます。
仕入値や家賃、人件費、福利厚生費、通信費、消耗品代、税金なども調べ、実現可能なプランなのかの検証も必要です。実際にビジネスを立ち上げたらかかるであろうボールペン1本の値段も具体的に調べましょう。
基本的にはグループワークもオンラインで行います。メンバーがみんな東京にいるときなどは実際に集まってミーティングをしてもよいかもしれませんが、遠方にメンバーがいるときはオンラインが基本です。SkypeやZoomなどを使いましょう。
コロ助たちはだいたいレポート作成まで20時間くらいオンラインのグループワークに費やしたと思います。もちろんオンラインでのミーティングの他、個々人で担当を振り分けて作業をしたりする時間が必要です。みんなでレポートを作成するわけですから、Google Driveなどを使うと便利です。
最終試験
最終試験は論述形式の問題です。所定の時間にオンライン上に問題がアップロードされ、時間内に回答します。制限時間は3時間でした。
中間試験のような知識を問う問題ではなく、実践に即した問題が出されます。「あなたが〇〇(実在の企業)でマーケティング担当だったとして、どうように××という商品を売っていきますか?」というような問題でした。
特に字数制限とかはなかったと思います。試験後にクラスメイトに聞いたところ、少ない人では3000字くらい、多い人で20,000字程度でした。ちなみに20,000字というと相当な文字数で、事前準備なしにこんなに文字は打ち込めません。ある程度問題を予測し、定型文をいくつか用意してコピペするような周到さが必要です。
番外編:プレゼンテーション
平久保先生が来日したタイミングでどこか会場に集まり、グループワークで作成したビジネスプランをプレゼンする機会があります。こちらは参加は任意で成績にも影響しません。ただしオンラインMBAではこうした実際にコミュニケーションをとれる場は限られていますので、東京近郊に住んでいる人は是非参加してみましょう。
プレゼン後には他の学生との質疑応答や平久保先生からのコメント(つっこみ)があります。
- 鳥谷コロ助
へぼい外資系リーマンです。英語はいまだに勉強中。TOEIC875点。Bond-BBT MBA。英語学習とMBAと資産運用についてのブログを書いています。平飼いの卵とフェアトレードを好みます。金持ち父さんになるために日々悪戦苦闘。面白いことと平和なことが好きです。