BOND大学MBAの授業紹介 ★Global Business Leadership (国際ビジネス学)
コロ助はBOND-BBT MBAの卒業生です。
コロ助が受講したBOND-BBT MBAの授業内容を紹介します。これからBOND-BBT MBAへの挑戦を考えている人の参考になればと思います。なお現在では授業内容が変わっているかもしれませんのでご注意ください。今回はGlobal Business Leadership(国際ビジネス学)を紹介します。
Global Business Leadership
国際ビジネスについて学んでいきます。
海外に製品を輸出する場合、海外の仕入れ先からモノを仕入れる場合、海外拠点を設置する場合など、ビジネスの海外展開には様々な方法があります。
しかし国によってさまざまな違いがあります。通貨の違い、物価の違い、資源の違い、文化の違い、思考の違い、志向の違い。これらの違いをどのように最適化し、国際ビジネスを行っていくかを学ぶ需要です。
以下のようなトピックを学んでいきます。
Indirect Export / Licensing / Franchising / Export / JV / Subsidiary (間接輸出/ライセンシング/フランチャイジング/輸出/合弁/子会社)
Foreign Direct Investment (FDI) (海外直接投資)
Foreign Exchange Rate (外国為替通貨)
International Communication (インターナショナルコミュニケーション)
Global Negotiation (グローバル交渉)
Global Leadership (グローバルリーダーシップ)
Cross Cultural Management (多文化マネジメント)
Global Strategy (グローバル化戦略)
Risk (リスク)
Overseas production (海外生産)
Video Lecture
事前に録画されたビデオを視聴します。
各々20~30分くらいのビデオが全部で30本くらいありますので、該当箇所をVirtual Classの前によく見て予習をしておきましょう。
Virtual Class
週に一度、平日の夜に授業があります。Bond大学の先生が英語でリアルタイムで教えてくれます。
事前のVideo Lectureでわからないことがあった場合など、このVirtual Classの機会に先生に質問すると良いでしょう。
もし仕事の都合などで出席できなかった場合は、後日アップロードされる録画されたVirtual Classを視聴します。特にリアルタイムで出席できなかったからと言って評価が下がることはありません。
Case Report
中間レポートという位置づけで、最終レポートの前に3回のレポート提出があります。
知識を問うような問題というよりも、実際の企業のグローバル戦略についての分析をするような内容のレポートです。
それぞれA4で1枚~2枚程度の分量なので、それほど大変なものではありません。
が、結構採点は辛め?の印象があります。
同期生に聞いてみても、平均点は70%くらいでしょうか?ここのレポートのフィードバックもありますが、Very well done! とか2行くらいのコメントで、どこが足りていないのかの指摘はなくモヤモヤしました。
Final Report
最終レポートは10ページほどの英文レポートの作成です。
「制限時間2時間」といった類のものではなく、事前に課題がアップロードされて数週間かけて回答を作成する時間があります。
英語力のないコロ助は英文作成に時間がかかるため、こういうレポート形式の授業は助かります。
総評
授業自体は決して大変ではありません。
毎週課題が与えられるわけでもなく、ディスカッションもグループワークもありません。
最終課題もレポート形式なので時間をかけて推敲することが可能で、英語力がなくてもGoogle翻訳や辞書サイト等を使いながら乗り切れるます。
単位を取るだけであれば苦労する人はいないでしょう。
しかし授業の内容自体は非常に面白いものです。
コロ助が個人的に興味を持ったのは国別の文化の比較で、ホフステッド指数というものです。
ホフステッド指数はかつてIBM社が世界各国の従業員に対してその行動様式をアンケート調査したものをまとめたもので、国際的なビジネスを行う上でその注意点を見つけ出すことに役立ちます。
例えば日本、アメリカ、中国の3か国を比較したものがこちらです。
出典:Hofstede Insights (https://www.hofstede-insights.com/country-comparison/china,japan,the-usa/)
Power Distance (権力格差) :上下関係を重んじるか、平等主義か
Individualism (個人主義) :個人主義か、集団主義か
Masculinity (男性性) :競争主義か、生活の質を重視するか
Uncertainty Avoidance (不確実性回避) :不確実性を回避するか、リスク愛好的か
Long Term Orientation (長期志向) :長期的な結果を求めるのか、短期的な結果を求めるのか
Indulgence (快楽主義) :快楽主義か、禁欲的か
例えばPower Distanceという項目は権力格差を表します。この数字が大きいほど権力格差が大きいことを表します。
中国のPower Distanceは大きく、米国は小さい。つまり中国はアメリカと比較して上下関係が強い文化であることを示しています。
一般的に権力格差の大きい国は、トップダウン型の組織を好みます。例えば上司の命令に従い、敬意を払う傾向にあります。
それに対して権力格差の小さい国はフラット型の組織を好み、役職が上の人からの意見に絶対従うという文化は希薄です。
例えば中国人のトップがアメリカ人の部下に指示を出す場合、この文化の違いを知っていないと戸惑います。
中国人のトップはアメリカ人の部下がどんどん反論してくることに気を悪くするかもしれません。
またアメリカ人の部下は中国人のトップが一方的に命令してくることを面白くないと感じるかもしれません。
こうした文化の違いをお互いに知っておくことは、グローバルビジネスを行う上で非常に重要です。
これは文化の違いであり、どちらが優れているとか劣っているとか、正しいとか間違っているという話ではありません。
実際にグローバル企業で働く人は、普段のビジネスで色んな国の人と関わる機会が多くあると思います。
各国の文化的な特性を知っておくことは、円滑なビジネスの遂行に役立つでしょう。
単位が取れればいいやという気持ちで取り組むのではなく、MBAの授業はいかにして知識を実戦で活かせるかという視点を持っておくことが重要です。
- 鳥谷コロ助
へぼい外資系リーマンです。英語はいまだに勉強中。TOEIC875点。Bond-BBT MBA。英語学習とMBAと資産運用についてのブログを書いています。平飼いの卵とフェアトレードを好みます。金持ち父さんになるために日々悪戦苦闘。面白いことと平和なことが好きです。