BOND大学MBAの授業紹介 ★Management Strategy and Policy (経営戦略とポリシー)
コロ助はBOND-BBT MBAの卒業生です。
コロ助が受講したBOND-BBT MBAの授業内容を紹介します。これからBOND-BBT MBAへの挑戦を考えている人の参考になればと思います。なお現在では授業内容が変わっているかもしれませんのでご注意ください。今回はManagement Strategy and Policy(経営戦略とポリシー)を紹介します。
Management Strategy and Policy
初めに申し上げておくと、この授業はめちゃくちゃ面白いです。選択科目ですが、是非取るべき科目だと思います。
いわゆるMBAらしい授業で、実際の企業の分析を行い、理論と絡めて分析、ディスカッションを行う授業形式です。
日本語科目ですが、毎週英文で書かれたケースを読んでそれに対して日本語でディスカッションをする形式です。そのためある程度の英文読解力が必要となります。
オンラインでのビデオの視聴
毎週ビデオ講義を視聴します。講義は日本語です。結構視聴しなければいけないビデオの数は多いです。1つのビデオが約60分。それを毎週2~5本くらい視聴します。
基本的には様々な経営理論を学ぶ授業です。以下のような理論を学びます。
これらを解説するビデオの他、色んな業界や企業での実例を紹介したビデオを視聴します。
ディスカッション
毎週1つのケースが与えられ、それについてAirCampusというオンライン上の掲示板でクラスメイトとディスカッションを行います。
ケースは英文で書かれた10~15頁程度のもので、毎週それを事前に読んでからディスカッションに望む必要があります。
例を挙げると、ハーレーダビットソン(HD)に関するCaseを取り上げた週がありました。HDの過去10年の売上高の推移、地域別売上高、財務内容、ブランド戦略、ターゲット顧客、製品特性、流通戦略などに関してまとめた英文のCase Reportを読み、それに関して「HDは他社と比べて優位性があるのかないのか」「それはなぜか」「ホンダと比較してどうか」「将来はどうなるか」といったテーマについてクラスメイトと掲示板でディスカッションを行います。
このディスカッションが結構ヘビーで、ケースをキチンと読み込んでないとクラスメイトや講師からガンガン厳しいコメントが来ます。これに対してこちらからも反論してみたり、1つのトピックに対して1週間とことん議論を深めていきます。
個人レポート
個人レポートを2回出す必要があります。各々A4で7ページ以内で、大体5000字程度のレポートです。
ディスカッションで取り扱ったケースについて、上で述べたような経営理論と絡めながら分析したレポートを作成します。
実在の企業についての戦略について「このような戦略をとるべきだ」といった提言を行うような内容だと思ってください。
グループレポート
5人一組でグループを作り、レポートを作成します。
こちらも実在の企業を任意で選び、その企業の経営戦略や課題、今後の方針など提言していく形となります。
A4で大体20枚くらい、約20000字程度のレポートとなります。
グループレポートと言ってもここはオンラインMBA。グループメンバーのうち数名が海外に住んでいたこともあり、毎週のSkypeを使ったオンラインミーティングとGoogle Driveを使って一度も会わずにレポートを完成させました。
最終試験
最終試験は3時間の論述試験です。指定された時間になるとオンライン上に試験がアップロードされるので、Wordファイルに回答をまとめて時間内にアップロードします。
試験内容は具体的には書けませんが、具体的な企業を分析して経営理論と絡めて論述する必要があります。グループレポートと似たような内容の課題ですが、こちらは3時間という短い制限時間付きです。
字数制限はありませんが、コロ助は大体7,000文字強くらい書きました。
総評
企業の戦略を考えるための前提知識を身に着けるために非常に有意義な授業です。
私たちがサラリーマンとして働いていると、「戦略」といってもついつい目先の競合他社や目先の顧客のことばかりを考えてしまいます。しかしこの授業を受けると、もう2段上からの戦略を考えることができるようになります。
普段仕事をしていると「どうやったらこの顧客の契約をとれるだろうか」「ライバルのA社とコンペだから、相手の価格を調査しよう」といったことに集中しがちです。もちろんこれも勝つために重要な戦略です。
しかしこの授業では全社戦略という、企業全体の戦略的意思決定についての方策を学ぶことができます。
例えば・・・
・本業は小売業だが、製造にも進出してみようか(垂直統合)
・まったく違う分野の製品を作ってみようか(製品多角化)
・これまで日本でしか売っていなかったが、中国でも売ってみようか(地理的多角化)
といった戦略について、きちんと背景と合理性を持って提案ができるようになります。
思い付きで「製造にも手を出そう」「海外に進出してみよう」ということは誰にでもできますが、その戦略がなぜ自社にとって有効なのかをきちんと論理的に説明できるようになるのです。
結構毎週のディスカッションは重たいです。毎週1つの企業について取り上げるのですが、その企業についての様々な課題についてのトピックを日替わりで(月曜日はこのトピック、火曜日はこのトピック・・・というように)ディスカッションを行うので、毎日結構な量の作業をしないと置いていかれてしまいます。実際にクラスメイトの中には週末にまとめて1週間分のトピックについて一気に書き込んでいる人もいました。けど毎日コンスタントにディスカッションを行っている方が議論は深まるので、早めに取り組むのが吉です。
結構きつめの授業ですが、積極的にとるべき授業だと思います!
- 鳥谷コロ助
へぼい外資系リーマンです。英語はいまだに勉強中。TOEIC875点。Bond-BBT MBA。英語学習とMBAと資産運用についてのブログを書いています。平飼いの卵とフェアトレードを好みます。金持ち父さんになるために日々悪戦苦闘。面白いことと平和なことが好きです。
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