オンラインMBAで必要な英語力【BOND-BBT MBA】
コロ助はBOND-BBT MBAの卒業生です。
コロ助が受講したBOND-BBT MBAで必要となる英語力についてお伝えします。これからBOND-BBT MBAへの挑戦を考えている人の参考になればと思います。
目次
授業を受けるのに必要な英語力
公式ホームページには以下の記載があります。
英語科目の履修をするためには、TOEIC 600点以上(IPテスト可)などのスコアが必要となります。取得されてから2年以内のスコアをご提出ください。また、スタディツアーに参加するためにはTOEIC750点以上(IPテスト可)が必要です。
なお、英語を母国語とする国の大学を卒業されている方の場合、英語基準が免除されることがございます。 該当される方は事前にご連絡ください。
英語スコアは英語科目の履修のために必要な書類であり、入学審査に必要な書類ではございません。2年以内のスコアがない場合もご出願は問題なくできますのでご安心ください。その場合、スコアをご提出いただくまで日本語科目のみ履修いただくことになります。
以下の「募集要項」の内容もご参照いただければと存じます。
BOND-BBT MBAでは卒業までに18科目12単位の取得が必要となり、そのうち最低7.5単位は英語の授業を受講する必要があります。また卒業までに最低2回、オーストラリアの現地でのスタディーツアーに参加する必要があります。
このように、英語科目の受講とスタディーツアーの参加にはそれぞれTOEICで600点、750点が必要となります(2020年7月現在)。
実際にBOND-BBT MBAを受講するにあたり、どのような英語の力が必要になるのでしょうか。TOEICの点数だけではなんともイメージしづらいですよね。コロ助も入学当初TOEICのスコアは基準点をクリアしていたものの、スピーキングやライティングに自信がなく、MBAの授業を受けるには実際どのくらいの英語力が必要になるのか何とも不安になっていました。
最も必要な力はリーディング
最も使う力はリーディングです。英語科目の場合、教科書や講義資料などはもちろんすべて英語になります。特に教科書は数百ページあったりとかなり分量も多いので、リーディング力に難がある場合は教科書を読むだけでかなり時間を要してしまいます。
日本語科目でもケース・スタディ(実際の企業の現状などをまとめたレポート)は英語で書かれており、それを授業前に読むことが前提となっているような授業もあります。15頁ほどの英文ケーススタディを毎週読みこんで、それに関してクラスメイトとオンラインでディスカッションを行います。
このように授業の至るところでリーディング力が必要となります。リーディング力が足りないと読解に時間がかかったり授業内容を深く理解できなかったりと何かと不便です。もしリーディング力に自信がない方はGoogle翻訳を使うなどして補いましょう。教科書はKindleなどが利用できる場合は、タップするだけで翻訳できたりするので便利です。
リスニング
英語科目においては講義ビデオにおいて講師は英語を話すので、当然リスニング力も必要となります。しかしビデオなので何度も視聴できる点、アプリの機能で視聴スピードを遅く調整できる点を考えると、一発勝負のTOEICのプレッシャーはありません。また授業によってはスクリプトがついている場合もあります。理解できるまで何度も何度も聞いてみましょう。
事前に教科書や講義資料を読み込むなど授業の予習をしていれば、リスニング力に自信のない人もなんとなく講師の話している内容を理解できるでしょう。
ライティング
ライティングが必要になるのは主に英語授業でレポート提出を求められるときです。もともとライティングは時間をかけて辞書を引きながら書くことができるという点で、それほど心配はいらないと思います。
注意すべき点は、アカデミックイングリッシュが求められる点です。アカデミックイングリッシュとは学術的な書類で使われる英語で、その書き方に独特のルールがあります。例えば数字は10以下であればone, two, threeとアルファベットで書き、10以上であれば20、100というように算用数字を使う。don'tというように省略系を使用せず、do notというように書く、等といったものです。引用の仕方や参考文献の書き方にも独自のルールがあるので、詳しく知りたい方はAPAスタイルでGoogle検索してみてください。
一方最終試験の際は、時間制限があるため推敲に時間をかけることができません。しかし多くの英語科目はAccounting (会計学)やData Analytics (統計学)、Fiance (財務)のように数字を扱う授業が多く、試験は計算系が多かったのでそれほどライティング力は必要ありませんでした。論述形式で多くの英語を制限時間内に書かなくてはいけない授業はそれほど多くありません。
時間制限付きでいちばん英文を書く必要があったのはEconomicsの最終テストだったかな・・・3時間のテスト時間でほぼ論述形式の問題で、コロ助は約2,000 words書いていました。
スピーキング
スピーキングの力が必要になるのはまずスタディーツアーです。特に以下の2つの授業ではスピーキングの力が必要になります。
Effective Negotiation
交渉術の授業です。実際にクラスメイトと英語で模擬交渉を行います。営業担当者と調達担当者、土地のオーナーと不動産屋、M&Aにおける買い手と売り手など、様々なシチュエーションで2手に分かれて交渉の練習を行います。
当然交渉ですので、相手の出方によってはとっさに機転を利かせた発言をしたりする状況も出てきます。そういった意味で「考えたことを即時に相手に伝える英語力」がないと、そもそも交渉にならなくなってしまいます。
Effective Negotiationの授業の詳細については以前記事を書いていますので興味のある方はご参照ください。
ただしこの授業は選択授業なので、最悪回避可能です。でも最高に面白い授業なので、英語力に自信がない方もビビらずに是非取った方がよいですよ。
Business Planning for Entrepreneurial Ventures Part B
この授業は具体的なビジネスプランを考え、その内容を講師の前で英語でプレゼンするというものです。こちらは必修授業なので逃げ道はありません。
ただしあくまでプレゼン形式であるため、あらかじめ練習が可能です。Negotiationのように相手の出方によってこちらのトークを変える、という必要はありません。事前に入念な準備をすれば十分に乗り切れるでしょう。
コロ助は何度も何度もプレゼンの練習をしてから本番に臨みました。4人くらいのグルプで10分間のプレゼンなので、1人あたりの2分半の英語のプレゼン。このくらいであれば英語が苦手な人の練習すれば十分対応できると思います。ちなみにカンペを読みながらプレゼンをするのはNGです。別にカンペを読んではいけないというルールはないのですが、一般的にカンペを読みながらのプレゼンはなしです。クラスメイトも誰もカンペを読みません。きちんと準備をして臨みましょう。
もちろんプレゼン後には講師や他の学生たちからの質疑応答の時間があります。ある程度質問を想定しておき、きちんと回答できるように準備しておきましょう。
総論
このように見てみると、頻度で言えば使用する英語力はリーディング>リスニング>ライティング>スピーキングという順になると思います。
一方でTOEICのスコアでいうと、600点や750点という数字はあくまで最低基準であり、この点数を取っていればもう楽勝、という感じではありません。TOEICはある程度テクニックで点数が取れる側面がありますが、MBAの授業では「実際に使える英語」を身につけておかないと苦労するでしょう。
せっかく内容のある授業でも英語が分からず理解が浅くなってしまっては本末転倒です。少なくともTOEICの基準は軽く満たしているくらいの英語力は身に着けておきたいものです。
- 鳥谷コロ助
へぼい外資系リーマンです。英語はいまだに勉強中。TOEIC875点。Bond-BBT MBA。英語学習とMBAと資産運用についてのブログを書いています。平飼いの卵とフェアトレードを好みます。金持ち父さんになるために日々悪戦苦闘。面白いことと平和なことが好きです。