英語の勉強はストレス解消法という話
コロ助は毎日ストレス解消のために英語を勉強しています。
でもこれは仕事で溜まったストレスを大好きな英語学習で発散している・・・という話ではありません。
ストレスを解消するための一般的な方法
人生は大変です。生きているだけで様々なストレスが発生することでしょう。ざっと思いつくだけでこんなに色んなストレスの原因が考えられます。
・職場の人間関係がうまくいかない
・収入が上がらない
・恋愛、夫婦関係が上手くいかない
・金銭トラブル
・育児
・etc……
もちろん誰しもがストレスを溜めて生きていくことはしたくありません。どうにかしてこのストレスを軽減していかないと、体や心が壊れてしまいます。
「ストレス解消」で検索すると、効果的なストレスの解消法としてざっと以下のようなものを上げられています。
・カラオケに行く
・ショッピングをする
・パートナーに愚痴を言う
・深呼吸をする
・ゆっくりお風呂に入る
・お酒を飲む
・瞑想する
さて、これを見て皆さんはどう思いますか?
コロ助はこう思いました。「こんなのでストレス解消したら苦労せんわ!!!」
どういうときにストレスを感じるか
皆さんはどういうときにストレスを感じるでしょうか。
コロ助は「自分の理想とする状態」と「現実の状態」に乖離があるときにストレスを感じます。
- 「良い人間関係の職場で働きたい(理想)のに上司と合わない」
- 「もっと円滑に仕事を進めたい(理想)のにこんな障害があって上手くいかない」
- 「お金持ちになりたい(理想)のに実際は貧乏だ」
- 「〇〇さんと付き合いたい(理想)のに付き合えない」
こういう状態になれば、それをストレスと感じることになるでしょう。
こうしてストレスを感じたときに、上で述べたようなストレス解消法を試してみたらどうなるでしょう。
- 気の合う仲間とカラオケに行って思いっきり歌った。
- 我慢していた欲しいものを買いまくった。
- 彼氏に愚痴を言いまくって発散した。
確かにその場ではそのストレスを忘れることができるかもしれません。溜飲が下がったり、一時的にはストレスが軽減するかもしれません。
でもせっかくストレスを発散しても、次の日にまた嫌な上司に会えばストレスが溜まるでしょう。
結局カラオケやらショッピングは一時的な現実逃避であり、対処療法に過ぎません。ストレスの原因となる根本の問題は何も解決していないので、また次の日になればストレス生活のはじまりです。
ストレスを解消する根本的な方法
ではどうやってストレスを解消すればよいのか。答えはカンタンです。
ストレスの原因は「理想と現実のギャップ」でした。これをなくすことが即ちストレスの解消につながります。
つまり方法は2つ。「理想を下げる」か「現実を上げる」かのどちらかです。
「理想を下げる」とは、つまりは諦めることです。上司は嫌なヤツだけど、もうこういう人間なんだと割り切って気にしないようにする。お金持ちになりたかったけど諦めて身分相応な生活をする。橋本環奈と付き合いたかったけど諦めて別の恋愛を探す。
理想を下げることができれば、そこで理想と現実のギャップを埋まります。もう苦しむことはありません。
しかし「そうはいっても諦められない」という人は多いでしょう。そんな簡単に諦められるものか。なんとしても橋本環奈と付き合いたいんだ。いいですねぇその心意気。
そういう人は「現実を上げる」必要があります。つまり理想を叶えるべくひたすら努力をするのです。
上司との人間関係がストレスになっているのであれば、その上司とどのようにしたら上手くいくのかをひたすら考え、努力するのです。
弘兼憲史氏のマンガ「ヤング島耕作」にこんなエピソードがあります。
島耕作がまだ若い頃、回りから評判の悪い榊原部長という人がいました。同期の間の飲み会では、みんなその部長の愚痴ばかり言って盛り上がります。
しかしそんな中、樫村(島耕作の同期の超頭のいい出世頭)は島耕作にだけ聞こえるように小声でこう言います。
島、こいつらくだらねえな。俺思うんだけど...みんな部長の悪口言ってるけど、部長にまでのし上がってくる人間ってどこか優れているからなれるんだよな。だったらその人を批判するばかりじゃなくてその人のいいところを勉強しようと考えればいいのにな。それにその人が仮に嫌われる人間だとしても、なぜ嫌われるのかを反面教師として教えてくれる。だから俺はあえて年の離れた人達と話す機会を多く作るようにしているんだ。
出典:弘兼憲史「ヤング島耕作」講談社漫画文庫
樫村からこの話を聞いた島耕作はそれから積極的に榊原部長とコミュニケーションをとるようになりました。榊原部長の考えを学び、最終的には「榊原部長は決して好きな人ではないが嫌いな人ではなくなった」と相手を一定理解することができるようになりました。
©弘兼憲史「ヤング島耕作」講談社漫画文庫
このように、嫌な上司がいたときに相手のことを理解しようともせずに単に同期に愚痴を言うだけでは何の解決にもならず、ストレスは溜まる一方です。それを積極的に解決しようと自ら動けば、あるいは事態が好転してストレスの原因が解消するかもしれません。
ストレス解消法としての英語学習
冒頭申し上げたとおり、コロ助はストレス解消のために英語を勉強しています。
コロ助は外資系企業に転職した後、仕事で英語を使う機会が増えました。海外の同僚とのメールでのやりとり、英語での資料作成、英語での会議や電話、海外出張。
当時TOEIC500点くらいだったコロ助はこういった英語を使う業務がストレスでした。メールなどのライティングは時間をかけて推敲することができるのでGoogle翻訳の力を借りながらなんとかなりましたが、問題は英語での会議や電話、海外出張です。まず相手が何を話しているのか聞き取ることができないのですからお話になりません。初めの頃は英語の会議の90%以上を聞き取ることができず、そもそも何の議題の会議なのかすら事前配布資料がなければ理解できていませんでした。
こういう状態は非常にストレスが溜まりました。「英語を使ってバリバリ外資系企業で働きたい」という理想と現実の英語ができない自分にギャップが生じていたためです。
自分のスケジュール帳を見て英語の会議があれば憂鬱になり、海外とのテレコンの予定があれば3日前から緊張していました。
こうした英語ができないことによる日々の仕事のストレスを解消する方法は「理想を下げる」か「現実を上げる」かのどちらかです。決してカラオケやショッピングで解決するものではありません。
理想を下げるというのは、もう外資系での活躍は諦めて会議ではダンマリを決め込んだり、もしくは日系企業に転職することを意味します。そうすれば日々の英語ができないことによるストレスは軽減されるかもしれません。
でもコロ助はそうしたくありませんでした。ではどうすればよいかというと、現実を上げるしかありません。つまり英語を頑張って勉強して英語での会議やテレコンをちゃんと対応できるようになることでストレスの軽減を目指しました。
これがコロ助が英語を毎日毎日勉強している理由です。ストレス解消のための長い長い戦いです。
おかげさまで今では英語で行われる会議もそれなりに理解できるようになり、発言もできるようになってきました。まだまだテレコンの前などは緊張しますが、それでも以前と比べるとストレスはかなり減っています。80%減というところでしょうか。
あのとき英語を諦めてカラオケで現実逃避をしていたら、今でも会議やテレコンにビクビクしながらストレスを抱えた生活を送っていたことでしょう。もしくは外資系企業から逃げ出していたかもしれません。自分の人生を切り開くのは自分自身。自分の不遇を周りの環境のせいにせず、自分で解決していくことが大事です。
暗いと不平をいうよりも、すすんであかりをつけましょう。
- 鳥谷コロ助
へぼい外資系リーマンです。英語はいまだに勉強中。TOEIC875点。Bond-BBT MBA。英語学習とMBAと資産運用についてのブログを書いています。平飼いの卵とフェアトレードを好みます。金持ち父さんになるために日々悪戦苦闘。面白いことと平和なことが好きです。